グラボ、グラフィックボード、GPU、グラフィックカード等これだけ呼び方の多いパーツも少ないですが、画像を表示させる重要なパーツです。
これがまともなものでないと、画像の表示にも影響があります。
また、お使いのディスプレイの解像度に対して正確に表示できないと、ぼやけて表示される事もありますので注意が必要です。
そもそもグラボって何?良くわからない【初心者向け】
グラフィックボードですね。
グラフィックボードとは、モニターまたはディスプレイに画像や、映像、文字などを映し出す装置です。
パソコンの頭脳にあたる、CPUから送られた信号を人間が見えるように現わしてくれます。
綺麗に画像や映像を写すには、これもパワーが必要です。
写真の場合であれば、何千万画素とかになるとそれを一瞬に表示させるのに、さらにパワーを使います。
RAW現像でのグラボ(GPU)の役割は
アプリにより、働きが違うと思いますが最もユーザーが多いと思われるLightroomの環境についてお話ししたいと思います。
Lightroomでは現像モジュールで恩恵がある
実は、Lightroomの開発元のアドビのサイトにはこのように記載されています。
現時点では、GPU アクセラレーションが機能するのは現像モジュールのみです。現像モジュール以外のコマンドや処理は GPU 処理の対象ではありません。例えば、HDR ファイルやパノラマを作成する際の複数画像の統合処理に GPU は用いられません。
引用元: https://helpx.adobe.com/jp/lightroom-classic/kb/cq04221634.html
現像モジュールというのは、現像をする時のモードというか画面です。
メニューから”現像”を選ぶなどすると、現像のパラメータ設定ができる画面になります。
画面右側の表示はこのようになります
これだけでは、ちょっと残念な気もしますが…
現像モジュールだけでも、恩恵は大きいです。
画像を何枚か続けてみていくと表示が間に合わなくなり、画像が開いた瞬間はボケボケから、じわじわと表示されるので一瞬『あぁ、ピントが合ってない!』とビックリさせられる事があります。
これは、仕事でしている時、非常に厳しかったのですが、新しいパソコンにを組み立ててから、ほぼ一瞬で表示されて、非常に快適です。
カメラの画素数が多い場合は、特にメリットがあります。
グラフィックボードは、GeForce RTX 2060 Super 8GBです。
普通はここまでは必要ないですね。
既に、次の世代のGeForce RTX 3090、RTX 3080シリーズも発売されています。
RAW現像パソコンでグラボ選びのポイント
現像モジュールで画像を素早く表示させたいとかでなければ、現在販売されているモデルなら問題なく使えるはずです。
推奨ビデオカード
引用元: https://helpx.adobe.com/jp/lightroom-classic/kb/cq04221634.html
過去 2 年の間に製造された、上記の最低システム要件を満たすビデオカードは、正常に動作するはずです。
AMD : R9 270 ~ 290 などの Radeon R9 シリーズを検討ください。
NVIDIA : GeForce GTX 760 のライン(760, 770, 780…)、または GeForce GTX 900 シリーズをご検討ください。
Intel : 4400 以降が必要です。
過去2年間とありますが、調べてみると新しいものでも2015年位でした。
ですから、現行の物なら問題ありません。
お手軽な環境ならCPU内蔵のGPUでも大丈夫
初心者の方が最初に始める時はCPU内蔵のGPUでもよいかもしれません。
- パソコンの価格が安くなる
- 消費電力が少なくて済む
このようなメリットもあります。
お手軽ですから、性能的には少し劣りますが趣味でする分には充分でしょう。
中途半端なものを買うよりも良いと思います。
将来的にアップグレードできるようにしておく
将来、もうちょっと本格的にしようという時にグラフィックボードを追加できるようにしておきましょう。
物理的にあまりスリムなパソコンを選ばない方が良いですね。それでも、グラフィックボードに限りませんがパソコンを購入する場合は、常に拡張性を考えておくとよいでしょう。
CPU 内蔵のGPUもAdobeの推奨ビデオカードにあります
Lightroomで現像する場合も、趣味でする場合ならデスクトップパソコンのCPUでは以下の基準でGPU内蔵のCPUが選べます。
- Intel CPUの型番の最後にFが付かないもの
- AMD CPUの型番の最後にGがついているもの
RAW現像でコスパのいいおすすめグラボ厳選5個
おすすめは以下の通りです。
NVIDIA
- GeForce GTX 1650
- GeForce 1650 Super
- GeForce GTX 1050
AMD
- Radeon RX 550
- Radeon RX 570
数千円から、1万円台半ば位で買えるものです。
RAW現像ではこの位あれば十分でしょう。
具体的には以下のような商品です。
ZOTAC
ZT-T16520F-10L (ZOTAC GAMING GeForce GTX 1650 OC 4GB)
コンパクトなので、スリムタイプの
ケースでなければ小さめのケースにも入ります。
こちらは、税込みで15,000円位です。
ただ、ゲームもしたいとか、ビデオ編集もしたいのであればもう少し高性能なものが良いでしょう。
RAW現像おすすめのグラフィックボード搭載のBTOパソコン
BTOパソコンって何? と思われるかもしれません。
パソコン工房、ドスパラ、TSUKUMO等のショップオリジナルのパソコンです。
メーカー製よりもマイナーなイメージがあるかもしれませんが大丈夫です。
実は、パーツもクオリティもメーカー製より上です。
カスタマイズもしやすくて、コストパフォーマンスが良いパソコンがそろっています。
BTOならグラボの追加やアップデートができる
上の方で書いたように、CPU内蔵のGPUのモデルを買っておいて、後でグラフィックボードを追加することもできます。
このような自由度もショップBTOの良いところです。
RAW現像PC おすすめグラボ搭載モデル
GeForce GTX 1650が、価格も手ごろになっており、性能も少し前のGTX 1050よりも25%性能が高くなっています。
また、GTX 1650は、価格差もGTX 1050と比較しても、一番安価なもの同士で、1,500円も差はありません。
GTX 1050はいずれ終息するモデルですので、新しいGTX 1650がおすすめです。
派生バージョンもあり、性能が高くなるGTX 1650 Super、GTX 1650 Tiもありますが、RAW現像ではGTX 1650の無印で問題ないです。
それらの性能差は、ゲームの用途で差が出ます。
多少の金額の違いで、ゲームもしたい方はSuper やTiも選択肢に入るでしょう。
ただ、選ぶ時のポイントとして、メモリがGDDR 6のものを選ぶと良いです。
スビートが違ってきますし、価格差も僅かです。
CPU | Ryzen 5 3600 |
RAM | 8GB |
GPU | GeFoce GTX 1650 |
SSD | 480GB |
HDD | 無し |
光学ドライブ | DVD Super |
基本構成 99,800円 (税別)
こちらをカスタマイズしますが、別記事に詳しく書いています。
そちらをご覧頂ければと思います。
グラボってそもそも何?RAW現像で使う GPU のおすすめと価格は まとめ
グラフィックボードは大切なパーツでありますが、RAW現像に関してはそれ程お金を掛ける部分ではありません。
ご自身の使われているカメラや環境、また予算に合わせて、最小構成からスタートしても良いです。
ただ、将来に拡張性を持たせておく事は必要です。
そうすれば、カメラをグレードアップして高画素にした場合、表示速度が遅いので何とかしたい…
そうなると、場合によってはパソコンを買い替えたり、我慢して使う事になりますが、拡張性かあれば最小限のコストでアップグレードできます。
そのために、ショップ製のBTOをおすすめしています。
それがこちらの記事になります。